メタボリックシンドロームって?
生活習慣の変化や高齢者の増加等により現在生活習慣病の有病者・予備軍が増加しています。生活習慣病とよばれている主な疾患には『 高血圧症 』 『 高脂血症 』 『 糖尿病 』などがあります。
これらの疾患は個々の原因で発症するというよりも、特に内臓に脂肪が蓄積した肥満が大きな原因であると考えられています。
近年、我が国では中高年の男性を中心に肥満者の割合が増加傾向にあり、肥満者の多くが生活習慣病の危険因子を複数併せ持ち危険因子が重なるほど心疾患や脳血管障害を発症する可能性が高くなります。
内臓脂肪蓄積により、さまざまな病気が引き起こされた状態を『メタボリックシンドローム』とよび、現在注目されています。
メタボリックシンドロームの判定基準
内臓脂肪蓄積(ウエスト周囲径)が 男性85cm以上、女性90cm以上が必須条件として他の3つの選択項目①~③のうち2つ以上該当すれば『メタボリックシンドローム』と判断されます。
さて、あなたのウエストは大丈夫ですか?ちなみにウエスト周囲径は、へその周りを測ってくださいね。
くれぐれも、腰の一番細いところで計らないようにご注意を!!
必須項目
ウエスト周囲径
男性 ≧ 85cm
女性 ≧ 90cm
+
選択項目
①~③の項目のうち2つ以上該当
① 高中性脂肪血症 ≧ 150mg/dl かつ 低HDLコレステロール血症 < 40mg/dl
② 収縮期(最大)血圧 ≧ 130mmHg かつ 拡張期(最小)血圧 ≧ 85mmHg
③ 空腹時血糖値 ≧ 110mg/dl
特定健診・保健指導の目的
メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)の該当者及び予備軍を抽出し、改善のための指導をすることによって深刻な疾患へ発展することを予防し、国の医療費を削減することを目的としています。
現在国民医療費の3割が生活習慣病で、死因別死亡率の6割も同じく生活習慣病が原因と言われています。
特定健診・保健指導では、生活習慣を見直しまた改善をすることで、発症を未然に防ぐことが求められています。
検査項目
必須項目
1.既往歴の調査(服薬歴及び喫煙習慣の調査を含む)
2.自覚症状及び他覚症状の有無の検査
3.身長、体重及び腹囲の検査
4.BMI
5.血圧
6.肝機能(GOT、GPT、γ―GTP)の検査
7.血中脂質(中性脂肪、HDLコレステロール、LDLコレステロール)の検査
8.空腹時血糖及びHbA1c検査
9.尿中の糖及び蛋白の有無の検査
選択項目
医師が必要と判断した場合は次の項目も検査が行われます。
1.心電図検査
2.眼底検査
3.血液検査(ヘマトクリット値、血色素量〔ヘモグロビン値〕、赤血球数)
特定健診機関情報
詳細は「特定健診の運営についての重要事項に関する規定の概要」をご覧ください。
特定保健指導機関情報
詳細は「特定保健指導の運営についての重要事項に関する規定の概要」をご覧ください。

